両面テープを使わないフード先端ゴム加工

フード先端ゴム加工 カメラ/天文

TAMRON 100-400mmを購入してから色々と調べていたところ、フード先端ゴム加工、というものがあるらしいことを知りました。

超望遠レンズでの撮影の場合、レンズを下に向けて地面に置くというシチュエーションが多く、プラスチック製のフードの場合にはすぐに傷だらけになってしまうようです。そこで、ホームセンターなどで売られているコの字型に成形されている”溝ゴム”をフード先端部に取り付けるという改造がひそかな定番のようです。

一部の高級超望遠レンズなどでは最初から先端部にゴム部品が取り付けられているものもあるようですが、今夏発売されたNikonの180-600mmは全長が長い割にフード先端にゴム加工がないため最近ちょっと話題に上がったようです。

レンズを地面に置かない場合でも先端部の保護等に役に立ちそうなので、手持ちの望遠レンズ

  • TAMRON 100-400mm F4.5-6.3 VC USD
  • CANON EF100mm F2.8 IS USM

の2機種についてこの加工を行ってみました。

一般的で一番簡単な方法

改造方法や概要は”フード先端ゴム加工”などのキーワードで検索していただければすぐに出てきます。この方法は両面テープをフード側に貼り付けた上で、サイズを合わせた溝ゴムをはめ込んでいく、というものです。

ただ、あくまで個人的な趣味志向ですが、(見えなくなるとは言え)両面テープで既存のフードをぐるぐる巻きにするのは抵抗があります。また、EF100mmF2.8 IS USMのフードは内面が植毛処理されていますので、両面テープが貼り付けにくい/はがした後にどうなるかわからない、といった問題もあります。

適当なものを買ってもゴムですからそれなりにフィットしてくれるので両面テープなしで押し込むだけという手もありますが、今回はジャストフィットな溝ゴムリングを作ってそれをはめ込む、ということをやってみます。

必要なもの

先に必要なものを紹介しておきます。

溝ゴム

これがないと始まらない。とりあえず下記リンク先のサイズのものがよく使われているようで、TAMRON100-400mmでもEF100mmF2.8にも両方ともそれなりにフィットしました。2.4mもありますので、上記2本のレンズ用に作っても余ります。失敗しても作り直しが効くぐらい余ります。

光(Hikari) 溝ゴム 4.3x8mm 2.4M 黒 KGV1-2

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ガラス製シャーレ

理科の実験で使うシャーレです。溝ゴムの接着時に型として使用します。ぴったりである必要はありませんが、作りたいフードのサイズに近いものを選んでおくと作業が楽です。家にあるコップ等々を使用しても構いませんが、ゴムや接着剤の一部が残る場合があるのでお勧めしません。

アズワン スタンダードシャーレ φ100×20mm /2-9169-06

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瞬間接着剤

今回のキモはこれです。接着剤、ですが接着されるモノをお互いに溶かしてくっつけるという感じなので融着という言葉の方が近いかもしれません。隙間にしみこませたいのでゼリー状ではなく、一番普通な液状のものが良いです。下記アマゾンのリンクを張っておきますが、私は100均で買った適当なものを使用しました。

耐水ペーパー

はみ出した接着剤を削って除去するのに使用します。これもなんでもOKですが、粗目#180~#320ぐらいのものが一つあれば大丈夫です。(どこまで仕上げるかは個人次第)

ラッカースプレー

接着剤が付着したあたりはゴムが白化することがおおいので、その目隠しのための艶消し黒のラッカースプレーです。大した面積でもない上に一吹きで終わりなので持ってないのにわざわざ買うのは少しもったいないです。黒くできればアクリル塗料でも油性マジックでも何でもよいです。(これについてても、どこまで仕上げたいかは各個人の趣味と性癖次第です)

アサヒペン 高耐久ラッカースプレー 300ML ツヤ消し黒

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その他

一時的にゴムを抑えるためにクリップなどがあるとやりやすいです。

溝ゴムをリング状に加工しよう!

1.溝ゴムをフードのサイズ・形状に合わせる

ここはほかで紹介されている手順と全く同じです。溝ゴムをフードとピッタリなサイズにカットします。フード内側は直径差でゴムが少し余るので、わずかに短くカットするのがポイントです。短くしておかないと、後で内側にゴムが開いてきてみっともなくなります。

あとで接着(融着)するので、なるべくぴったり重なるようにカットしてください。この工程が仕上がりのほぼ全てを決めるといっても過言ではありません。

この段階でぴったりに加工できて、フードから浮いてくるようなことがなければこのステップで完了、というのも手です。無理に接着する必要はありません。

2.シャーレに溝ゴムをはめる

フード先端ゴム加工

フードから溝ゴムをいったん外し、シャーレに嵌めなおしてください。シャーレに全て嵌める必要はなく、接着する部分+αがはまっていればOKです。このとき、クリップ等で固定しておいてもよいです。

接合部分の具合はフードに嵌めたときの状態を可能な限り再現してください。

3.ゴムを接着する

溝ゴムの隙間に沿って瞬間接着剤を流し込んでいきます。次の固定ではみ出した部分は削り取ってしまうので、少し盛るぐらいの感じでOKです。無理に拭き取ったり塗り広げない方がよいです。

特に端が弱くなるので、その部分は注意してください。

瞬間接着剤なので硬化まで時間はそんなにかかりませんが、しっかりと固まるまで時間をとってください。

4.磨く

フード先端ゴム加工

接着剤が十分に硬化したら耐水ペーパーで余計な接着剤を削って除去します。私は手持ちの#180を使用しましたが、何番手まで使って仕上げるかはあなた次第。

5.シャーレから溝ゴムを外す

ここは慎重に作業してください。べったりとくっついていることは少ないですが、シャーレから溝ゴムを丁寧にはがします。この段階で接着部分が外れてしまったらやり直しです。

6.黒く塗る

接着剤や磨きの工程でゴムが白くなる場合がありますので、その部分に艶消し黒のラッカースプレーを一吹きするか、アクリルガッシュ、油性マジック等々でごまかしてください。

7.フードに取り付ける

フード先端ゴム加工

使用するフードに取り付けてください。両面テープがなくても押し込むだけできれいにはまってくれるはずです。

まとめ

いかがだったでしょうか。意外と簡単に溝ゴムリングができたので、本当はTAMRON100-400用だけを作るつもりだったのですがEF100mm用も作ってしまいました。

先に述べたように、仕上がり具合は溝ゴムのカットにかかっています。私は不器用なのでつなぎ目がまるわかりになってしまいましたがうまくやれば標準装備のゴムリングと見間違うほどのできになる(はずです)。

また、最初はアイロンの熱で融着できないか試しましたが、少なくとも今回使用した溝ゴムではできませんでした。(試行錯誤の末行きついたのが、瞬間接着剤というわけです)

費用もさほど掛からず、失敗しても痛くないので挑戦してみてはいかがでしょうか。

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