ウルトラワイドモニターの功罪

ウルトラワイドモニターでゲーム PC/デジモノ

たいそうなタイトルになっていますが、要はウルトラワイドモニターのメリット・デメリットについての話です。

実際にメインモニターとして長期間(4~5年)に渡って21:9のウルトラワイドモニターを使用して感じたことをまとめました。これからウルトラワイドモニターを選ぼうと思っている方の参考になれば幸いです。

実際に使っていてそれなりに満足はしていたのですが、多少ネガティブ要素多めです。

ウルトラワイドモニターとは

簡単に言ってしまえば横方向のサイズが通常のモニターよりも長い(ワイド)なモニターのことです。

一般的なモニターは横のサイズと縦のサイズの比率が16:9ですが、ウルトラワイドモニターでは21:9という比率です。(32:9などもっと横長のものもあります。)

その中でも私が使用していたのはLGの29WK600-Wというモデルで、解像度は2560×1080で対角サイズは29インチのものです。サイズ感としてはPC用ディスプレイとしてよく使われる23~24インチのフルHDディスプレイの縦サイズはほぼそのままに、横だけ伸ばしたイメージです。

ちなみに、32インチのウルトラワイドモニターであれば27インチディスプレイの縦はそのままに横方向だけ伸ばしたイメージになります。

ウルトラワイドモニターのメリット

ゲームゲームゲーム!

基本的に私は乗り物系のゲーム(しかもゆったりしたもの)しかやらないのですが、EuroTruckSimulatorやFlightSimulatorなど視界の広さがモノを言うゲームにおいてはその没入感や快適性は格段にアップします。


ACECOMBAT7は非対応

ウルトラワイドモニターでゲーム


PC版MSFS2020はウルトラワイド対応

ウルトラワイドモニターでゲーム


PC版CitiesSkylinesはウルトラワイド対応

ウルトラワイドモニターでゲーム


ウルトラワイドディスプレイで一番相性が良いのがEuroTruckSimulator2。

このゲームはマルチディスプレイで左右の視野を広げることができますが、2画面だと視線中央にディスプレイの境目が来てしまいます。つまり、1画面or3画面の2択です。住宅事情的に3画面おける環境の人はなかなかいないと思いますが、ウルトラワイドディスプレイを使えば1画面+αの場所で左右の視界を広げることができます。

ウルトラワイドモニターでゲーム

トラック野郎なら買って損なしウルトラワイド

ドンパチやるFPSやTPS系のゲームでもウルトラワイドディスプレイを使って左右視界を広げると有利、という話も聞きますがどうなんでしょうか。

ウルトラワイドモニターのデメリット

やはり、スタンダードなサイズではないということが色々なところで効いてきます。

ウィンドウのアスペクト比がおかしなことになる

アプリケーションの中にはディスプレイのサイズに対してウィンドウのサイズを決めているようなものがたまにあります。このようなアプリケーションの場合、アプリケーションのウィンドウがやたら横長になってしまって都度戻さなければならないシーンがありました。これにははたはた困りました。

画面分割しても中途半端なサイズ

まず、ビジネス用途ですが、例えばエクセルシートを画面いっぱいに広げた場合、データを一度に見ることができる一方、右から左までデータが埋まっていたとしてもそれを目で追うのが大変であまり現実的ではありません。

そうすると、左側にエクセルシート、右側に資料やフォルダをひらいておくという使い方になります。しかし、これまたサイズが半端で、メインのエクセルシートをちょうどよいサイズにすると右側のサブスペースが足りず、逆もまた然りで非常に中途半端になってしまいます。

動画編集のタイムラインも同様で、横に広ければ一度にタイムラインを見ることができるのですが、見ることができるだけで見やすいわけではないんですよね。

残念な映画鑑賞

映画では16:9よりも横長の映像であることが多く、このような時には画面いっぱいに迫力のある映像を楽しむことができる…というのはメリットの1つです。しかし、配信サービスの都合なのか映像の都合なのかわかりませんが、21:9に対応してくれない映像もあり、上下左右全部に黒帯が挿入されるという悲惨な状態になることが少なくありませんでした。


ウルトラワイドモニター

非常に残念な映像体験の例。左右上下の余白をどうにかして欲しい。


なにか設定があったのかもしれませんが、21:9で視聴できる動画もあり、この辺りの条件は今でもわかりません。

コンシューマーゲーム機では非対応

XBoxにしろSwitchにしろ、普通のテレビやディスプレイ(ようするに16:9)で遊ぶことしか想定していないので、ワイド画面で遊ぶことはできません。FireTVなども同様です。

PCゲームでもウルトラワイドに対応していなければ左右に黒帯が入った状態で遊ばざるを得ず、ウルトラワイドの恩恵にあずかれないケースも多いです。例えば、KerbalSpaceProgram2は2024年2月現在はウルトラワイドには対応していません(まだアーリーアクセスの段階ですので今後変わるかもしれません。前作のKerbalSpaceProgramはウルトラワイドに対応しています)。

総評

こういってしまうと身も蓋もないのですが、ウルトラワイドモニターが良いか悪いかは人それぞれでといったところです。

ただ、私はモニター買い替えにあたって16:9を選んだ、というのが個人的な回答です。4Kに移行するという目的があったため、ウルトラワイドモニターを選びずらかった(選択肢がない/少ない)というのも理由の1つです。ただ一番大きな理由は、やはりイレギュラーなサイズによるメリットよりもデメリットが上回ったと感じてしまったからですね。

ウィンドウを左右に並べて見比べながら作業をしたいという場合であったとしても、よほどの理由がない限りはシンプルに大画面(27インチぐらい)の4Kディスプレイを買った方が幸せになれると思います。

16:9のちょうど2倍になる32:9のウルトラワイドディスプレイでは話も変わってくるのかもしれませんが、そんなサイズのディスプレイを置ける環境にある人はそんなにいない気がします。

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