DELL Inspiron13(5310) SSD交換

Samsung 970 EVO plus PC/デジモノ
(追記)2023年後半からSSDは値上がり基調となっています。また、本記事で紹介したSamsung970EVOは終売、市場在庫のみとなっており、後継として990EVOが発売されました。現状では初投稿時とはお値段等が全く異なりますのでご注意ください。

使用しているノートパソコン、DELL Inspiron13 5310のSSDを大容量のものに交換しましたのでその手順の覚書と使用したSSD(Samsung 970EVO plus)の簡単なレビューです。

スペック確認

DELL Inspiron13 5310

Display: 13.3インチQHD+
CPU:      Core i7-11390H
Mem:    DDR4 8GB(増設交換不可)
SSD:  KIOXIA KBG40ZN512G NVMe

小さくて軽いモバイルノートです。メモリー交換ができないのが痛いですがサイズと価格を優先したのでしょうがないです。今は新機種が出ていますが、写真を見る限り5300,5320あたりも同じ手順で交換できると思います。

Samsung 970 EVO plus

Interface:      PCIe 3.0×4 NVMe
Size:             M.2 2280
Capacity:      2TB(3D TLC)
DRAMCache: 2048MB

個人的好みから、いつもはWesternDigitalかSandiskから選ぶのですが以下の点で今回は970EVOplusにしました。

大手NANDメーカーのミドルクラス・2TB製品の中で最安
DRAMキャッシュ搭載
最近、A社向けに大量に製造したY社製のNANDが某国の某国に対する経済制裁がらみで出荷できなくなり、だぶついたモノがSSDとして大量に出回って値下がりしたという噂があったりなかったりして2TBで1万円前後のものもありますが噂は噂。どうなんでしょうか?
DRAMキャッシュの効果は正直わからない(*)のですが、DRAMキャッシュなしの他社製品に比べても安かったので970EVOplusを選びました。
カタログスペック上の最大転送速度は気にしていません。NANDの素の性能としてSATA SSD程度の速度が出ていれば十分です。
DRAMキャッシュ搭載SSDは大容量データ転送時に書き込み速度が落ちないという説明をよく見かけますがそれは間違いです。SSDのDRAMキャッシュはアドレステーブルの保管と一時的なバッファリングに使用されるだけです。大容量のデータ転送に対して継続的にその効果を発揮するものではありません。

追記

2023年末、SSDの価格が上がってきています。現状でDRAMキャッシュ搭載、TLC、NANDチップが出所不明でない、という条件で探すとキオクシア(東芝)のEXCERIAあたりが狙い目でしょうか。

SSD換装手順

システムのクローニング前の注意

WindowsのBitLockerはオフにした状態でクローニングを行ってください。Bitlocker対応をうたっているクローニングソフトもありますが、オフにしておいた方が無難です。下記DDコマンドは多分対応してません。以下の方法で確認してください。(Windows11/10)

[設定]-[プライバシーとセキュリティ]-[デバイス暗号化]で、[デバイスの暗号化]をオフにしてください。オフになっていればそのままでOKです。オンからオフに切り替える場合は時間がかかるので終わるまで待ちましょう。

システムディスクのクローニング

少し前まではEAESUSやAOMEIなどのバックアップツールの無料版を使用してシステムディスクのクローニングができましたが、近年はその機能は有料版に移行しているようです。

WesternDigitalやCrucialではAcronisの無料版が使用できますが、今回はKIOXIA->Samsungなので使えません。SamsungはDataMigrationtoolというクローニングソフトを無料提供していますが回復領域のクローニングには対応してくれないようなのでNGです。

このあたりの事情を考えると、LinuxのDDコマンド+GPartedが一番手っ取り早いです。どちらもUbuntuのライブUSBがあればすぐに使えます。DDコマンドでディスク全体のコピー、GPartedでパーティション位置の調整ができます。

fdisk -l でコピー元、コピー先のディスク名を調べて、コマンドは以下のようになります。

sudo dd if=/dev/nvme0n1 of=/dev/sda bs=16M

if=がコピー元、of=がコピー先です。逆にすると大変なことになるのでよく確認をしてください。GPartedはGUI操作ができ、みればわかりますので今回は省略します。

こういう時のためにLinuxを小手先だけでも使えると便利です。

ちなみに、NVMeSSDの外付けケースはこれを使ってます。

M.2SSDの外付けケースにはSATA専用NVMe専用SATA/NVMe両対応のものがありますので注意してください。

サービスモードに設定

ここから先は、DELLのサービスマニュアルにも記載がありますが、わかりやすく簡単に説明します。

まず、本体をサービスモードにします。こうすることでバッテリーの配線を外す必要がなくなります。

電源ケーブルを取り外した状態で、Bキーを押しながら電源ボタンを押してください。メッセージが表示され、ビープ音の後に電源が切れます。

これでOKです。

裏ブタを外す

下記図はInspiron13の裏蓋です。

まず、青い矢印で示した5か所のねじを取り外してください。次に、赤い矢印の2か所のネジを緩めてください。このネジは落下防止構造になっているのでいくら緩めても取れません。ある程度緩めるとネジが裏蓋を押し上げ、パキッという音と共に裏蓋が浮きます。

浮いた隙間から古いカードやギターのピックなどを差し込んでこじれば、裏蓋を固定している爪が外れて裏蓋全体が取り外せるはずです。

爪が折れるのが怖いかもしれませんが、安心してください。1,2か所は大抵折れますので。

SSDを確認

裏蓋を外すとこんな感じです。

中央部に見える灰色のシートを外してください。その下にSSDがあります。

標準で取り付けられているSSDは2230サイズですね。それにアダプターが取り付けられて2280サイズになっています。構造上留め具がないので、金具を自作しない限り2242,2260サイズのSSDは取り付けられません。2280ぐらいしか売っていないのであまり気にしなくてもよいですが。

換装

SSDを取り外すとこんな感じです。熱伝導シートが取り付けられています。基板とSSDの隙間はほとんどないです。

SSDは片面実装のものしか取り付けられません。大容量のSSDや古いSSDの使用を考えている方はお気を付けください。

交換が終わったら、分解時とは逆の手順で裏蓋を装着してください。

動作確認

サービスモード後の起動には電源ケーブルの接続が必要です。

特に問題なく起動しました。きちんと認識しています。

一応お決まりのCrystalDiskMarkです。左が換装後、右が換装前です。どちらも早いので普通に使っていて体感速度に差はありません。

個人的にはCrystalDiskMarkの瞬間値よりも継続的に書き込み速度が維持できるかどうかの方に興味があります。USBに接続した外付けSSDから700GB(10GB*70個)のデータを内蔵SSDに連続で書き込み、速度が落ちないか確認しました。外付けSSDの規格いっぱいの速度がでていることがわかりました。このぐらいなら問題ないですね。

上記速度は、あくまでもコピー元のUSB規格に起因する速度です。970EVOの最大書き込みスピードを検証したものではありません。
QLCを使ったSSDではスペック上の最大速度が出るのは最初だけで、キャッシュが切れたり残容量が少なったりすると数十MB/sの速度しか出ないものも珍しくありません。
その点、970EVOは最後の最後まで(少なくとも)数百MB/sが維持できます。

まとめ

ということで、無事に交換が完了しました。交換作業自体、特に難しいところはないですね。交換のためのサービスマニュアルも用意されていますし。

慣れないと怖いのは裏蓋の爪を外すところだと思いますが、思い切って慎重にやるしかないです。この作業では爪が折れるのはよくあることなので、絶対に爪を折りたくないという人はやらない方がいいです。今回の作業で私も1つ折ってしまいましたが、裏蓋が浮き上がってしまうといったことはなかったです。

また、970EVO plusも当たり前ながらきちんと性能がでているようで良かったです。何より最近はSSDの価格が急激に下がってきているのがありがたいですね。

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