Nikon Z35/1.8Sについて点像実写テストをしたので、旧世代のレンズ・撒き餌レンズの比較と合わせてレビューをします。
結論から言うと、新設計のミラーレスレンズは優秀です。レフ用レンズをdisりたいわけではないですが、並べてみると性能の差が歴然であることがわかりました。
カメラ・レンズ選びの参考にご覧ください。
比較対象
以下の3つの組み合わせで撮影しました。
- Canon EOS 6D + EF 35mm F2 IS USM
- Nikon Z6 + Z35mm f/1.8S
- Nikon Z6 + Z40mm f/2
標準レンズよりもやや広めの35mm近辺のレンズです。中心/周辺像を確認したいだけの画像です。ノイズ等々細かいことは目をつぶって、星の形(収差の出方)に注目してください。
なお、赤道儀は使用していません。全てISO6400の10秒露光です。
開放F値での比較
各画像について、4隅+中央の10%の部分を拡大しています。
EF35mmはサジタルの収差がかなり大きいことがわかりますね。
EF35mmF2IS USMはレフ機用レンズとしては最後期のものです。評判も結構高かったですし一般撮影で不満に感じたことはないし個人的には好きなレンズの1本なのですが、星の写真だと一発でアラが出てしまいますね。
一方で、ミラーレスのZレンズはかなり優秀で、撒き餌レンズのZ40mmでも収差は少なく、Z35mmなら開放から使ってもいいかなと思わせてくれる出来です。Zで撮影した画像だけ若干星が流れているように見えるのは気のせいか?収差が少ないから目立つだけなのかちょっとわかりません。
EF 35mm F2 IS USM
Z 35mm f/1.8 S (F1.8)
Z 40mm f/2 (F2.0)
F値によるフルサイズ隅での画像比較
F値によって画面隅(今回は画面右下)でどのように像が変化するか比較してみました。左列がEF35F2,中央列がZ35mmF1.8S、右列がZ40mmF2です。
これを見ても、やはり違いは歴然ですね。Z35mmはEF35mmの2倍近い値段でしたから性能が良くて当然なのかもしれませんが、3万円ちょっとで手に入るZ40mmの圧勝であることからもフランジバックが短いミラーレスレンズのメリットがあるのでしょう。
まとめ
Zマウントレンズが優秀、というのは今更な話ではあるのですが自分で撮影してみて再確認出来ました。
Nikonでこの焦点距離域の購入を考えている人はZ35mmにするか40mmにするか悩みどころですね。Z35mmは優秀で、収差としては1段分ぐらいの違いを感じます。Z35mmのF1.8とZ40mmのF2.8が同じぐらいのイメージです。ただ、サイズは倍、値段は3倍ですからね。
どっちが良いとははっきりとは言えませんが、どちらを買っても満足できると思います。(両方買って満足している人の意見)
個人的にはRF35mmF1.8がどのぐらいの性能なのかも気になりますね。(だれか知り合いが買ってくれないかな)
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