【レビュー】マグネット式脱着フィルター

3.5
カメラ/天文

カメラで使用するフィルターをマグネットで簡単に脱着できるようにするアクセサリーは珍しいものではありません。ただ、今回はその中でも汎用性が高くて、しかも安価なものをみつけたので紹介します。

マグネット式フィルターの問題点

この類のものはカメラのマウントのように各社専用の形状・システムになっていることが多いです。例えばマルミやK&Fから販売されています。

マルミ

K&F Concept

デジタルカメラが主流になってからはNDやPL、プロテクターぐらいしか使わない(ことが多い)ので専用品を揃えてしまっても悪くはないんですが、割高ですしメーカーがそのシステムを止めてしまったらフィルター(光学部品)ごとゴミになる、という問題があります。

 

Kenkoの製品

セール対象になっていて知ったのがKenkoのシステムです。

これは一般的なフィルターをマグネット式に変えるシステムです。レンズ側に装着する”アダプターリング”と、フィルター側に装着する”コンバージョンレンズ”で構成されています。

49~82mmまでの一般的な大きさがフルラインナップで、サイズによっては時折在庫切れになる場合もあるようですがKeepaで過去の動向をみるときちんと補充されているようです。

それぞれバラ売りもされていて、1つあたり1000~2000円程度なので比較的手を出しやすい価格ですし、フィルター自体は好きなものが使えます。Amazonの販売ページには逆輸入モデルと記載があり、ケンコーのWEBサイトにも記載が見つからないので海外で展開されている商品みたいです。ただしmade in Japanです。

ただ、専用品と比べると厚みがあるので広角レンズなどでは注意が必要です。

サイズの確認

実際に購入した62mmサイズのリングを試してみました。

レンズ側リング

レンズ側のリング(アダプターリング)の厚みはネジ部を除いて2.1mm。

フィルター側リング

フィルター側のリング(コンバージョンリング)の差し込み部を除いた厚みは3.6mmぐらい。

この一連のアダプターで厚めのフィルター1枚分or薄めのフィルターの2枚分弱程度の厚みが必要になります。

Nikkor Z 35mm f/1.8 S 装着例

論より絵。写真をみてください。

レンズ側リングのみ取り付け

プロテクターフィルターまで取り付け

けっこう出っ張るのでこれが許容できるかどうかは人それでしょうか。

同径のフィルターと外径サイズは同じなので、フードの脱着時に引っかかるようなことはありません。

磁石の強さ

φ62のリングの場合

  • カタログスペック350gのZ35mmf/1.8レンズのみなら、磁石の力だけで持ち上げられる。
  • ただし、振り回すと外れる。
  • レンズは机に置いた状態で、うまくひねると片手でも外せる。
  • カメラボディ+レンズの重さは支えられない。

ぐらいです。

注意

いざ購入しようとすると紛らわしいのですが、

  • レンズ側につけるリングがアダプターリング
  • フィルター側につけるリングがコンバージョンリング

なので購入時はよく確認してください。

アダプターリング

レンズ側リングがアダプターリングです。

コンバージョンリング

フィルター側リングがコンバージョンリングです。

セット売り

バラでもセットでも多分値段は同じです。セットで買った場合でもアマゾンの購入履歴上は別になります。セットで買ってもバラで買っても値段は変わりません。

コメント