B2Proを購入して良い感じだったので常用キーボードとしてB1Proも追加で購入しました。
B2Proと比較しつつ雑感をお伝えします。
キーのうち漏らし問題
B2Proと同様、私の打ち方・速度ではShift+HOUで最後のUが漏れる現象は確認できていません。
商品到着時のファームウェアバージョンは1.03でしたがその状態でも打ち漏れることはなく、1.05にバージョンアップしても違いは体感できませんでした。

同時押しチェッカーで確認しましたが、H+O+Uの3文字同時押しは対応していませんでした。これがうち漏らしが出る場合がある原因かと思われます。ファームバージョン1.03でも1.05でも同時入力可能なキー数に変わりなかったのでHWの構造に起因するものと考えられます。
なお、B2Proでもまったく同じです。B1Pro/B2ProのどちらもHOUの3キー同時押しは対応していませんでしたが、ASDFなら4文字同時入力を受け付けるようです。
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キーバインドカスタマイズの注意点
レイヤー機能を使って疑似的にemacsキーバインドを再現しているのですが、問題が1点ありました。
Fn+Bキーは特殊機能に割りあたっているらしく、割り当てができませんでした。設定のソフトウェア上は問題なく設定できるのですが実際には動作しません。
代わりにキーボード本体の電源ランプが点灯するのでバッテリー残量チェックか何かの機能になっているのかもしれません。
これはちょっと残念。ファームウェアの改善で対応できそうなので是非とも直してほしいポイントですね。
Bキー以外にもユーザー割り当てができないキーがあるかもしれませんが、私が試した限りでは以下のキーは問題ありませんでした。
A S D F X C V N M H P
BキーはEmacsキーバインドではBACK、LEFTキーに対応するので使用頻度が高い重要なキーです。これが本当に残念です。なお、先にレビューしたB2ProではBキーも問題なくユーザーキーバインドを設定・使用可能でした。
※販売店にはこの点について問い合わせ中です。
総評
B1ProもB2Proも実質的に自作キーボード入門キットといえるかもしれません。
KeychronのBシリーズは私が知る限り唯一のパンタグラフ式のカスタマイズ可能なキーボードです。
標準的な配列で癖も少ないですし、一部制約はあるものの結構自由にキーバインドを設定可能です。
パンタグラフ式の自作方法は現状ありませんし、ロープロファイルなメカニカルキーボードを作るにしても結構なコストが必要です。
パンタグラフ式に限らず、キーバインドをカスタマイズできるキーボードとしてはほぼ最安クラスです。
一般的なキーボードとしては高額な部類に入りますが、自作すると1万円では効かないですからね。
同時押しの問題もありますのでハードな利用をする方には安易にお勧めできませんが、キーカスタマイズをしてみたいという人には最初の1台として良いと思います。
また、B1ProもB2Proも傾斜が緩すぎて自分にはあわなかったので以下の部品を背面に張り付けて傾きを調節して使っています。
割と重いのでキーボード本体の安定感が増してよいですが持ち運びには向かなくなるのでお好みで。
▲アマゾンで購入したキーボードスタンドを貼り付けて傾斜をつけた。重くなるのでより安定するし、滑り止めのゴムも問題なし。2段階の高さ調整ができるが高いほうは傾斜が付きすぎるので使わない。
アマゾンやブログのレビューなどを読んでいると品質の問題等を指摘する声もありますが、B1Pro/B2Proを使用していて現状では問題はありませんでした。
耐久性については長期使用してみてまた評価をしてみようと思います。
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