メディアセンターリモコンの信号を解析してみた

MediaCenterリモコン PC/デジモノ

以前に下記記事で書いたのですが、スマートリモコンを利用すれば家の外から赤外線(CIR)対応NUCに対してコマンドを出すことができます。

IntelNUCの赤外線で電源操作!
IntelNUCに標準搭載されている赤外線機能を使用して、赤外線リモコンで電源ON/OFFする方法を紹介します。

普段はSSHやVPNの接続をファイヤーウォールではじいておいて、必要な時だけスマホのスマートリモコンアプリから信号をだしてファイヤーウォールの設定を変えたり、電源のON/OFFをしたりもできてしまいます。
ただ、メディアセンターリモコン自体の入手が難しいのでスマートリモコンに覚えさせることができません。マイナーなリモコンだけにWEB上にも情報がなく、ラトックの家電リモコンのプリセットにあることに気が付くまでは手も足も出ませんでした。

赤外線リモコンの基本

赤外線リモコンは38kHzの搬送波を使い、ON/OFFの時間でデータを送る仕組みになっています。
多くのテレビで使われている方式だと、ON時間1T/OFF時間1Tで信号0、ON時間1T/OFF時間3Tで信号1という風になっています。1Tは大体450μ秒ぐらいです。

メディアセンターリモコンの場合

リモコン信号をデコードするソフトが探すと結構ありますが、メディアセンターリモコンの場合はたぶんうまくいきません。というのも、ほかのリモコンと違って信号が0と1だけではないようなのです。

1Tが450μ秒という点は同じですが、信号を解析して出てきた組み合わせは以下の通りです。

データ種類信号
リーダー部ON(6T)/OFF(2T)
[データ0]ON(1T)/OFF(1T)
[データ1]ON(1T)/OFF(2T)
[データ2]ON(2T)/OFF(1T)
[データ3]ON(2T)/OFF(2T)
[データ5]ON(3T)/OFF(2T)

リーダー部を除いても5種類のデータが使われていることがわかりました。
なお、0~5の割り当ては私が勝手に決めたものです。4はON(3T)/OFF(1T)に割り当てていましたが、解析した範囲内では出現しませんでした。

信号一覧

手持ちのリモコンのボタンをひたすら押して集めた情報がこちら。
Lはリーダー部です。

対応するキー入力データ
0L0011500000000002001000030000000000
1L001150000000000200010003000000002
2L001150000000000200100003000000030
3L001150000000000200010003000000020
4L001150000000000200100003000000300
5L00115000000000020001000300000032
6L001150000000000200100003000000210
7L001150000000000200010003000000200
8L001150000000000200100003000003000
9L00115000000000020001000300000302
periodL00115000000000020010000300002012
sharpL001150000000000200010003000020100
volupL001150000000000200100003000030000
voldownL00115000000000020001000300003002
muteL001150000000000200010003000002010
upL001150000000000200100003000020010
downL001150000000000200010003000020000
leftL001150000000000200010003000300000
rightL00115000000000020010000300030002
okL00115000000000020010000300030030
recL00115000000000020001000300003200
一時停止L001150000000000200100003000021000
停止L00115000000000020001000300002102
再生L00115000000000020010000300003210
rwdL00115000000000020010000300002120
fwdL00115000000000020001000300003300
L00115000000000020010000300002130
L00115000000000020001000300002120
infoL001150000000000200010003000002000
戻るL00115000000000020010000300030020
clearL00115000000000020001000300000330
enterL00115000000000020010000300000320
maruL0011500000000002000100030003330
tatebouL0011500000000002001000030003302
powerL001150000000000200010003000002100
windowsL00115000000000020010000300000212

試した範囲では先頭のL001150000000000200はすべて共通で、つづく部分は100003000と010003000の2パターンのみです。残りの部分は各コマンドでバラバラです。(信号長までバラバラ・・・)

おまけ

上記の情報を実際に使おうと思うとラズパイやマイコンを準備して・・・ということになるので面倒な人はメディアセンターに対応したリモコンを買ってしまうのが早いです。確実なのはRATOCの家電リモコンです。また、XBOX用の赤外線リモコンも使用できるようです。

NUCでの動作を確認している物理リモコンやRATOCの家電リモコンの信号を、別メーカーのスマートリモコンに覚えさせてもうまく動作しないという事象を確認しています。その点からも信号仕様が特殊なのではないかと考えています。
Intel NUC Core i3搭載 小型ベアボーン M.2 SSD対応 BOXNUC6I3SYK

Intel NUC Core i3搭載 小型ベアボーン M.2 SSD対応 BOXNUC6I3SYK

88,000円(11/21 04:38時点)
Amazonの情報を掲載しています

コメント